ヤクザの抗争かと思ってたら。。。(久々りんご日報)
一昨日、こっちのニュース番組で「どのチャンネルもこればっかしだな」というくらい、トップで報道されてた台中のヤクザ親分殺し。
数ヶ月前、りんご日報を見てて、「台中のヤクザの親分が殺された」という内容と共に、まだ幼さの残る少年の顔写真が掲載されていた。
その時は詳しく読んでなくて、「ほぅほぅ。ヤクザの親分が殺されるとなると、そりゃ抗争の可能性も出てくるし、大きくとりあげるよなぁ」なんて思っていた。特に台湾は、○○組のボスが死んで、その葬式が盛大に執り行われましたとかニュースで放送されちゃうくらい、結構ヤクザのニュースも目にするので(日本じゃ考えられんよね。苦笑)日常茶飯事なんかも、くらいに思ってた。
ふーん、おそらく組同士の争いか何かで、暗殺者として送り込まれたのがこの写真の少年なんやな。日本と同じく、犯人の顔写真卒業アルバムパターンってやつね。(殺人犯が30歳とかなのに、たまに高校時代とかの卒アルの写真使われてるアレね。)で、犯人は未だ逃走中なのね。
こんな風に解釈していたら、どうも今日新聞を見た限り、違うっぽい。
あってるか自信ないけど、ようは子分による、親分殺しのようです。殺し屋送りこまれたとかじゃないんだ!と少々びっくりした。しかもこの暗殺犯、正真正銘18歳。そりゃ新聞も大きく報道するはずだね。。。
しかしこっちは18歳だろうが、遠慮なく写真のっけるんだなぁ。でもちょっとウケたのが、同じニュース番組で10秒前に表示された写真には、しっかり目にモザイク入ってるのに、その後出た写真はばっちり目まで写ってるというwで、その後またモザイクの方だったり、無い方だったり。。。。統一せいやww適当すぎるやろ!!!!笑
まぁそんな事はさておき、結構この犯人のリョウ少年、こっちでいう所の問題児だったらしく、中学時代も授業をさぼったり、悪そう働いたり、まぁ結構な少年だったらしい。でも別の見方もあって、彼のお父さんは前科のある、しかも無職のダメオヤジ。お母さんとおばあさんが家計を支えてたようです。
ここで賢い子なら「俺が頑張って母ちゃんを楽させてやるんだ!オヤジみたいにはならねぇ」となる所なんでしょうが、そうはならず悪い友達とつるみ、結局ヤクザの子分のような事をやっていたようです。18歳とは思えないほど、女性関係も派手で、性格も超凶暴だった、みたいな事を、逃亡時りんごに思いっきり書きたてられてたっけ。
まぁそんな彼が、自分の親分に15発の弾をあびせ、殺してしまったというニュースだったのです。何でそんな事になってしまったのかというと。。。
何でも去年1月、ある店の社長殺しをボスに持ちかけられたリョウ少年。うまくいけば、台湾ドルで400萬やるけぇと囁かれ。(日本円で1200万くらい)リョウ少年、暗殺に出向くも結局失敗。銃弾を浴びせるも、ターゲットが病院で一命をとりとめたわけです。
当然ボスは怒り「馬鹿野郎が、しくじりやがって!!誰がテメーに金なんか渡すか!」と結局金は支払われず。
んで、今年の一月、このボス、また性懲りもなく彼に30万台湾ドルとピストルを3つ手渡し、別の組のボス殺しを命じる。しかしリョウ少年はなかなか仕事にかからない。理由は前回の金まだ貰ってねーじゃんかよ、ということだったらしい。(失敗したんだから、当然っちゃ当然な気もするけど。)
それを口にするとボスは「テメー!やらねぇっていうんだったら警察に突き出すぞ!前回の暗殺未遂もテメーがやったことなんだからな!」
的な事を言われ、色々と罵られ、プッチーンときたらしい。
で、5月28日、ボスが会社に戻ってきた所を15発の銃弾を浴びせて殺害、逃亡したって事だったらしい。
この3カ月、台中、南投等を逃亡してたっぽいけど、3日前に自ら警察に出頭、逮捕に至ったわけです、「やっとよく眠れる」という言葉から、逃亡中も常に気が休まる時なんてなかったんでしょう。そりゃそうだ、殺人犯、冷血とはいってもまだ18歳の少年で、それに殺されたボスの子分は血眼になって自分を殺そうと探しまわってるわけですからね。気の休まる時なんてあるわけないって話ですよ。
しかし彼が捕まった時に、刑務所の外で鳴ってた花火っていうのが、何を意味するのかイマイチよく分からん。ただ単に「犯人捕まったねー良かった良かった」って事なのか、それとも子分たちからの「オメーマジ殺すからな」的な忠告なのか。
まぁその後、リョウ少年の両親が取材に答えてました。泣き崩れるお母さんが可哀想で不憫でならんやったです。。。「台湾の教育が俺をこんな風にしたんだ」と警察署で語ったというリョウ少年…人のせいにするのは簡単なのだよ。
そういう風に思う事でしか、自分を認めてあげれない。可哀想なことです。
今回のりんご日報には、どの記事を見てもこの事件のイラストがありませんでした。こんな大きな事件なのに珍しいね!
« ほっとして、はっとして。 | トップページ | どこで見られてるか分かんないもんだ。 »
「台湾留学生活(りんご日報)」カテゴリの記事
- アンディ・ラウ(劉徳華)のストーカー事件(2015.01.29)
- 死を身近に感じるということ(2013.07.06)
- 第20弾「りんご日報(これは浮かばれん・・・・編)」(2013.06.01)
- 第20弾「りんご日報(地下鉄でまさかの。。。編)」(2013.04.24)
- 第19弾「りんご日報(戻りたくないよぉ!編)」(2013.04.06)
待ってました!りんご

今回の事件はイラスト無かったのね・・ちょっと残念
しかしすごいね~報道が。モザイクあったりなかったりは、ダメやろ
おまけに未成年(台湾も18歳は未成年?)なのに
いくら殺人犯とはいえ、人生これからまだまだ長いのにね・・
しかも写真を見る限り、殺人犯っぽくないよ~
そんな凶暴そうに見えないから、余計恐いっていうか。
お母さんとおばあちゃんが可哀そうだ・・
投稿: mickk‥i | 2010年8月29日 (日) 11時41分
親殺しかぁ。。出所しても確実に消されちゃうなぁ。。彼の人生はもう先が無いね
よくて、破門状が出されて、一生その世界じゃ生きていけなくなるね~
投稿: xin | 2010年8月29日 (日) 21時02分
>mickk..i
コメント謝謝☆
1人でも待ってくれる人がおると、俄然やる気になるわwでも今回は珍しくイラストがなくて、わしもちょこっと残念w
本当にそう。人はみかけによらんよね。逃亡直後に新聞に載ってた写真もなかなかのさわやかイケメンで、「えーっこの子が?!」って感じだった。でも内面はものすごい粗暴だったそうだから、本当に分かんないもんだなぁって思ったよ。
本当にお母さんとおばあちゃんが可哀想。。父ちゃんが「まだ倅は若いので、もう一度チャンスを」みたいな事でインタビューに答えてたけど、「おめーよく出れんな」って思った。。犯人の少年が一番馬鹿だけど、父ちゃんの責任もかなりデカイでしょー。
投稿: ちぃ | 2010年8月30日 (月) 23時52分
>xin
コメント謝謝☆
わしもそう思った。出所しても消される可能性大だろうなーって。若いとはいえ、愚かなことをしたもんだよね。。破門状くらいで済むなら、まだ全然いいんだけどね。
でも日本じゃこういうのって考えられないよね。抗争のニュースとかもあるけど、大々的に放送したりもないし、ましてや未成年の顔のっけるって。まぁわしは結構少年法に対して「甘すぎんじゃないの?」って思うから、正直台湾の報道くらいでもいいんじゃなかろうかって思っちゃうけど。若いから未来がとか言うけど、殺された方は未来も何もかも奪われとんじゃって話じゃない?苦笑
投稿: ちぃ | 2010年8月30日 (月) 23時56分