強制ではないけれど・・・
昨日地下鉄に乗った時に、ちょっとびっくりした事に遭遇したので書きたいと思う。
友達と山登りに行った帰り、地下鉄に乗っていた時のことである。突然離れた席から「あのう・・・すみませんがこの方は足が悪いので席を譲って貰えませんか?」という女性の大きな声が聞こえてきた。その後しばらく経って私の目の前に座っていた男性が「ここでよかったらあいていますよ!」と返した。私は眼鏡をかけていなかった+その前に居眠りをしていたので、そこに至るまでのやりとりを見ていなかったし、把握していなかったのだが、一緒に乗っていた友達がいうには・・・
途中の駅で足の悪いおばあさんが乗ってきたらしい。そこで2人席に座っていた女性(20~30代くらいだったらしい)の前に立ったそうだが、2人とも存在に気づいてはいるものの、一人は新聞、1人は携帯から一切目を離す様子はない。おばあさんは席を譲って欲しそうにずっと2人を見ていたそうだが、2人は一向に意に介している様子は無かった。
ちょうどこの車両に制服を着た地下鉄職員の女性が乗っていたのだが、見かねた女性が2人の女性に向かって言ったのが、前述した「足が悪いので席を替わって譲ってあげてくれませんか?」という事だったのだ。
するとその2人・・・何と一切反応を示さなかったらしい。まるで何事も無いように無視を決め込んだのそうだ。見かねた私の前の席の男性がここ空いてますよと声をかけたのだが、その女性2人の前に座っていたシルバーシートのお年寄りが結局このおばあさんに席を譲ったのだと言う。
あとから友達に聞いて、驚いてしまった・・・・
あとから友達に聞いて、驚いてしまった・・・・
台北の地下鉄に乗っていると、よく思うのが「本当によくお年寄りや妊婦さん、子供に席を譲ってあげる人が多いよなぁ」ということ。若い人も本当によく譲っている。だからこういう光景を見たのは初めてで面食らってしまった。ちなみに一緒にいた台湾人の友達も「あんな態度の人達始めてみた・・・信じられない・・・」とショックを受けていた。
席を譲るのは強制ではない。だけど自分の目の前に足の悪いお年寄りが立っていて、席を譲らないという神経は私にはちょっと理解出来ない。
しかもあれだけの人の前でその態度を貫き通せるのがすごい・・・。普通ならバツが悪いし、すぐに譲ってしまうだろう・・・。肝が太いというか何と言うか・・・・
そういえば私はよく地下鉄で眠ってしまうのだが、以前目を開けたら目の前に老婆の顔のドアップがあって、「んぐぁっ?!?!
」と失礼ながら声をあげて飛び起きてしまったことを思い出した。シルバーシートは空いていたのだが、なぜか私の目の前に立ち、ガン見されていたので、「あっ、どっ、どうぞ・・・」といい急いで席を譲ると無言で座った老婆・・・。

いや・・・寝てて気づくの遅れたのは申し訳ないけど、何故シルバーシートが空いているのに、わざわざ、しかも居眠りしている私の前に立ったんだろう?(汗)と未だに謎で仕方ない。
おぅ、話がそれた。
まぁそんなわけで7年台湾で暮らしてきて、ちょっと衝撃的だったので書いてみた。中にはやっぱりああいう人もいるんだよな・・・・なんだかな・・・・世知辛い世の中になってきたよね・・・と思わずにはいられなかったのでした。
台北地下鉄の車内。紺色の部分がシルバーシート(中国語で博愛座という)※画像はネットからお借りしました。
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