前回の記事の通り、鳥街で見たあの子が頭から離れないまま、月曜日になりました。
この日も朝からずっとあの子の事が頭から離れず、友達のたかとLINEしていた時のこと。
「家に置いたら2羽への感染が心配なのであれば、治るまで動物病院に入院させてもらう事は出来ないかな?金銭的にいっても、非現実的かもしれないけど・・・」
それは考えなかった!!!タピと愛玉がいつもかかっていてお泊りする病院・・・あそこなら事情を話せばそうして貰えるかもしれない・・・・
正直どれくらい費用がかかるんだろう。。。汗 という気持ちがなかったといえば嘘になります。この時もはっきりどうするかは自分の中で決められないまま、とりあえずもう一度あの子に会いに行ってみようか・・・でも見てしまったらそれこそ・・・
ずっとずっと迷いましたが、気づけば仕事帰りに鳥街の最寄り駅で電車を降りていました。
例のお店へ行くと、
あれっ、いない?!!
誰かにお迎えして貰ったのだろうか?!もしくは死・・・・・汗汗
と思ったら。。。。
餌箱の横に全身ずぶ濡れになって半目で横たわり、足を痙攣させているあの子の姿が!!!
その姿を見て、絶句していた私に店員さんが「セキセイお探しですかー?」と声をかけてきたので、「この子明らかに病気ですよね?」というと、「えっ?いいえ、元気ですよ!今はさっき水浴びさせたから寒いだけだと思います」とその子をケージから取り出し(人に慣れていない成鳥にも関わらず、つかまれても一切抵抗しなかった事からもかなり衰弱していた事がうかがえました・・・)、何と他の雛が入れられているヒーター付のプラケースにポイッ!!
いやいやいやいやいや!!!!もし病気だったらどうするんよ!!!感染するやんか!!!!!!
すると、その子は這い蹲りながら、急いでヒーターの下へと潜った・・・。その姿を見ていると涙が出てきて・・・。
結局またしばらく経てば、あのケージに戻されてしまう事になるだろう・・・
このままだと、他のインコにも感染する可能性だってある・・・
私は気づけばこんな事を口にしていた。
「この子いくらですか?」
「えっ・・・この子?あっちにもいますけど・・・この子にするの?」
「はい、その子を下さい」
その前に一人のおじさんが、セキセイの値段を聞いたときは300元だと答えていたけど、この子は200元だった。病気だからだってわかってたから安かったんだよね、きっと・・・
とにかくこんな姿を見てしまった以上、この子を放っておく事はどうしても出来ませんでした・・・・。リスクもあるかもしれません・・・でも・・・どうしても無理だった・・・。
その後、オガクズとプラケースとヒーターを買い、プラケースの中にその子を入れて動物病院へと急いだ
順番が来て診察室へ。
先生「こんにちは、どこが悪いのかな?」
私「先生・・・実はあの・・・この子さっき鳥街で買ってきたばかりなんです・・・。もう本当に死んでしまいそうで・・・明らかに病気だって分かって。だからどこが悪いかは分からないんですけど・・・」
先生「(苦笑しながら)そういう事か、放っておけなかったんだね。どれどれ、じゃあちょっと検査してみよう」
触診と、口の中を見て貰いましたが、口の中には特に悪い菌は見当たらないとのこと。しかし栄養失調のせいで、鼻のろう膜と毛づやが悪くなっているとのこと。またろう膜は過去に疥癬か何か出来たあとがあるらしく、ボロボロになっているらしい。でもこちらは今後栄養をいっぱいつけてあげたら大丈夫だよ、とのこと。
問題は足。最初に見た時から足の指が一本変な方向に向いているのが気になっていましたが、これは過去骨折をした際に治療をしてないから、そのまま脚が変形してしまったらしい・・・
また、ずっとご飯を食べれていなかったのでしょう。14時にこの子を引き取ってから18時過ぎに診察を受けるまでひとつもフンをしなかったので、この日はフンの検査が出来ず、フンは翌日密封容器に入れて病院に送る事になりました。
その際に先生に、今家にはすでに2羽のインコがいること、感染を心配している事を告げると「ケージを分けて、なるべく離れた所に置いておくこと。それから触ったりした後はしっかり手を洗う事などを徹底しておけば、感染は防げるから大丈夫だよ」との事だったので、そのまま家に連れて帰る事になりました。
ケージはもちろん、置く場所ももちろん離していますし、囲いのようなものもしました。アルコール消毒剤等も買ってきて、とりあえず準備はOKです。
連れて帰ってきた初日、全くご飯を食べず、買ってきたヒーターの近くでずっと眠っていましたが、翌日からは少しずつタピや愛玉の鳴き声に反応して鳴いたり、ご飯も食べてくれるようになりました!!しかも逃げるかなと思っていて、顔をケージに近づけると自分から寄ってくることも。本来人懐っこい性格なのかしら・・・^^
それから昨日は旦那さんがお休みだったので午前中にフンを速達で病院へ送ったところ、夕方には病院から電話がありました。
フンの中からメガバクが見つかったとの事・・・なので電話を受けてすぐにそのまま病院へ薬を取りに行きました。帰って来てすぐ旦那さんが薬を飲ませてくれました。これからは1日朝・晩と2回の投薬をしていかなければなりません。しかしながら、この子本来の性格なのか?お利口さんで薬もあまり暴れる事なく飲んでくれるから助かります。
ちなみに名前は・・・豆花(ドウファー)ちゃんになりました。この豆花、台湾のデザートの名前です。
↑この白い、豆乳で作ったプリンのようなものが豆花(写真はネットからお借りしました)
我が家のインコさん、珍珠(タピオカ)、愛玉(アイユー)、豆花(ドウファー)と全て台湾デザートの名前です。笑
豆花
珍珠(タピオカ) ※珍珠には真珠って意味もあるけど、タピは真珠よりタピオカの方がしっくりくるのよね。笑
愛玉(愛玉ゼリー) 愛玉の背中には緑の毛が一部分あるので、それがちょうど愛玉ゼリーに浮かぶレモンのようww
豆花を引き取ったこと。。これが正しかったのかは分かりません。でも後悔はしていませんし、確実に言えることはあのままだと豆花は間違いなく死んでいただろうという事・・・
他の子にも感染が広がっていたかもしれません。(同じケージだった子が感染していない事を祈るのみですが・・・)
豆花を引き取った事は軽はずみだったのかもしれません・・・。でもあの日ずぶ濡れで倒れている姿を見てそのままにしておくことは、私にはどうしても出来ませんでした・・・。
メガバクを持っている事が分かった事で、タピと愛玉への感染リスクもあります。でも、徹底していれば防げるとの先生の言葉を信じて、家で豆花をみる事に決めました。
一度タピがメガバクを発症しているので、大変な病気だという事も分かっています。でも必ず治ることを信じて、出来る限りの事をしてあげるつもりです。
こういう事が少しでもなくなる事を願って、FBのインコの交流掲示板にこの事を書きこんだ所、他にも何人かから同じように病気のインコを見つけて購入した、環境の悪い店を見つけて店主に注意した等等色んな書き込みがあり、たくさんの方に励まして頂き、本当に嬉しかったです。
また別の台湾人のインコ友達は日本でいう動物愛護団体と新総統に向けて、鳥のレスキューも視野に入れて欲しいとメールを送ってくれました。
小さな事でも動かなければ何も変わることはないですものね・・・。可能性が小さくても、その小さな可能性を信じて、出来る事をしていきたいです。
まずは豆花を元気にしてあげる事、タピと愛玉を守ることが今の課題。。頑張ります。
引き取って本日で3日目ですが、ご飯もよく食べ、自分からケージ越しに近づいてきたり、タピと愛玉の声に反応したり、とっても可愛いです☆
フンもタピがメガバクだった時と違って、見た目には本当に普通のフンなので言われないとメガバクだと気づかないくらいです。とはいえ、よく眠っている辺り、やはりあまり具合は良くないのでしょうね。でも絶対治して見せますよー!!
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