昨日の夕方頃、豆花ちゃんの様子が突然おかしくなりました。
ずっと止まり木に上ることが出来ず、目をつぶり、ヒーターによりかかり、呼吸が速い・・・。ご飯とお水にもほとんど手をつけておらず、フンが全然出ていない・・・。
具合が悪くなったのは夕方5時過ぎていたので、大学病院はすでに閉まっている。だからといって一般の鳥の病院では結局細かい検査までは出来ないので、連れて行っても意味が無い。
鳴きもせず、食べも飲みもせず・・・かと思いきや時々目を開いて必死でこっちに向かって歩いて来ようとしたり・・・。
正直この時私たちは、『豆はこのまま逝ってしまうんじゃないか・・・』と思いました。夜中旦那さんと私は何度も目が覚め、その度に豆花ちゃんが静かに呼吸して眠っているのを確かめてホッとしました。
今朝は豆ちゃん、ご飯を少し食べ、お水も飲んでくれて、フンも出してくれました。あああ~~~良かった(;;)
実は元々金曜日(今日)の午後に豆を大学病院に連れて行く予定だったんです。
以前旧正月明けにいつも寝てばかりいる豆花を近くの鳥の病院に連れて行った時に、『そのうも綺麗だし、フンにも菌はいないね。時々冬になると極端に睡眠時間が増える子もいるから、そのせいじゃないかなと思うんだけど・・・。でも暖かくなってもまだずっと眠るようなら、一度大学病院で細かい検査をして貰うといいと思うよ。小さな病院では診てあげられる事に限界があるから』と言われていたからです。
とはいえ昨日の夕方まではご飯も普通に食べていましたし、ずっと眠っているのは前からでしたから『普通の病院じゃわからないし、何もないならないでいいし、とりあえず一度検査に連れて行くか』くらいの軽い気持ちで行く予定が、まさかこんなに大慌てで駆け込む事になるなんて。
小さな体で必死に耐えていたんだと思うと、豆に対して本当に申し訳なくて、昨晩は涙が止まりませんでした・・・
今回お世話になった病院は日本でいう東大にあたる台湾大学の動物の専用病院。もちろん台湾で一番大きな動物病院です。
住所:台北市大安区基隆路3段153号
℡:02-2739-6828
その外観は本当に普通の病院のよう!
ちゃんと受付、診察室、薬局等もあり、5階はまるまる入院病棟です。
※画像はHPからお借りしました。
犬・猫はもちろん、中小型の哺乳類(うさぎやミニ豚等等)、牧場動物、鳥類、爬虫類、魚類等等、基本どんな動物も見てくれるすごい病院です。
ちなみに犬猫以外は、特殊ペットとなるため、火曜日と金曜日の午前中、木曜日の午後だけの診察となります(時々変更があるようなので、前もってHPで調べて行ったほうが良いです)
また特殊ペットの場合は予約が出来ないので、現場での直接受付となります。
人の場合は受付で保険証を出せば良いのですが、なにぶん鳥さんに
このような保険証はありませんので(あったらなぁ~~~苦笑)、
初診の場合は受付で↑に記入しなくてはいけません。それから
番号札と診察券を持って、診察室の前の椅子で待つことに。しかし待合室も本当に人間の病院のようでびっくりします。
10分ほど待つと、若い研修医の女性が来られ、現在の豆の状況を色々と聞いてくださり、それに答えました。本当に細かい事まで(住んでいるケージの環境、病歴、いつも食べているご飯、便の様子、他にインコさんはいるか?普段の放鳥の様子等等)聞いてくださるので、この時点で何というか・・・ああ、こんなしっかり聞いてくれる病院があるんだ!とすごく安心感を持ちました。
その後診察室に呼ばれ、先生が豆ちゃんの様子を見ながら、更に色々聞いてくださいます。そして原因をより詳しく調べる為に、血液検査、レントゲン、糞便の検査をして貰うことに。
人間も然りですが、ごく稀に麻酔や鎮静剤にアレルギー反応を起こしてしまう子もいます。なので、検査の前にはこの書類にサインをしなくてはなりません。
もちろんこれは何かあっても責任は問いません、それからここでの検査結果を今後の研究の為に使用する事もありますが、それに同意します。という内容です。
ちなみにここの病院は、研修医の方も多くいらっしゃるので、診察室や検査の際も先生の助手ということで、数人の方が先生と一緒に移動する事も多いようです。(豆ちゃんがレントゲン室に連れて行かれた時も、6人くらいの研修医の方が一緒に行かれていました)
20分ほど待った後、呼ばれたのでドキドキしながら中へ。
検査の結果、まずレントゲン、最初は腎臓か肝臓に問題がある可能性も考えられると仰っていたのですが、どちらも問題はなかったとのこと。その他の器官に関しても然り。ただひとつだけ気になるのは胃の位置が若干上に上がっていて、それが腎臓を少し圧迫しているのではないかという事(歩けなくなる等の症状は腎臓に何か異常がある場合に出る症状のひとつなんだとか)
胃が上に上がってしまう原因としては、何か胃が膨らむようなものを食べ過ぎたり、循環が悪い時に起こりやすいらしい。
また先生は当初鉛中毒の線も疑って下さったらしいのですが、こちらは血液検査を見ても心配なかったそうです。
さて、次は血液検査。若干尿酸値が高いけど、これはまだ標準の範囲内だし、昨日はほぼ食べたり飲んだり出来なかったという事だから、それが原因だと思うとのこと。それから豆さん、貧血があるんだそうです。それも具合が悪い原因のひとつだということ、それから腸炎になっている可能性もあるので、それらの機能を回復させるお薬を出してくれる事になりました。
また更に、フンの中にいくつか悪い菌が見つかりました。体が弱って抵抗力が落ちてしまったために、また出てきてしまったみたいです・・・。でもまずは体の機能を回復させる事が先だから、この治療が終わり次第、菌の治療に移ることに。
1週間後に再診です。再診で改善があまり見られないようなら、別の検査もしてみて、それに対しての治療法を試していくとのこと。
もちろんまだ油断は出来ないけど、とりあえずホッとしました!!
そして先生(まだお若いのに知識がすごい!!)も助手の研修医の先生もとても優しく親切でした。ここに連れて行くことが出来て本当に良かった!
お薬は2種類。朝晩1回ずつ。
どちらも甘いシロップ状のもの、ひとつはなんといちごの匂いがします。笑
この日かかった費用は検査費とお薬代でNTD2,000(日本円で約7000円ほど)。さすがに安くはないけど、これだけの設備がそろっていて、細かい検査をして頂けるなら当然の額ですよね。
☆内訳☆
・受付費・・・NTD100
・診察費・・・NTD400
・血液検査費・・・NTD350
・レントゲン・・・NTD900
・お薬代・・・NTD253
タクシー代往復約NTD1,000(MRTだと豆ちゃんに負担かけそうだから。苦笑)
これも豆が元気になるためだと思えば!!
『鎮静剤を打ってあるから、帰ってからも少しまどろむかもしれないけど心配しなくて大丈夫ですからね』と言われていたとおり、帰ってからは少し眠そうにしていましたが・・・・
今は一生懸命ご飯とお水を摂取しています!!豆ってば、ほんとお利口!!(TT)
そんなわけで今はやっと少し落ち着いております。(豆もわたしも。苦笑)
また今日から闘病生活が始まりますが、頑張って撃退しようね!豆は強運と強い生命力の持ち主だから、今回もきっと乗り越えられるよ!でも、小さな体でずっと無理をさせてしまったこと・・・本当にごめんね・・・
さて、帰ろうとしていると待合室にいた女性に話しかけられました。彼女は私のあとに来た方で、同じくコガネメキシコちゃんを2匹連れてきていた方でした。来た時からかなり慌てた様子でしたので、症状の重さが伺えました・・・。この時点で彼女のインコさんは検査中とのことで・・・。
半年前に購入したそうですが、悪質な業者に法外な値段で売りつけられたばかりか、すでに病気だったそうです。それでも最初は健気に病気を隠し、気づいた時にはかなり病状がすすんでいたんだとか・・・。
『犬や猫を飼うよりも、本当に難しいと思うわ・・・。彼らは病気を必死で隠してしまうし、なぜ気づいてあげられなかったのか、そればかりを考える』『高い値段で売りつけられた挙句、病気だったなんて・・・。とはいえもう家族だし、早く元気になって欲しくて毎週来ているの。でも病状はかなり悪くて・・・もう難しいかもしれない・・・』
涙ぐむ彼女を見ていると痛いほど気持ちが分かります。『ただの鳥じゃない。家族ですものね。辛いですよね。でもきっと良くなると信じています。』というと、有難うと寂しそうに微笑んでいました。彼女はなんと宜蘭という、台北から車で2時間近くかかる場所から毎週来ているとのこと。『評判の良い場所があると聞けばどこにでも行ったの。最後に行き着いた所がここだったの』『少し前までは名前を呼べば甘えてハグしに来てくれたりしていたのに・・・まさかこんなに早く病状が進んでしまうなんて』
彼女が飼った2匹とも、同じ病気にかかっていて現在闘病中とのことで、先週はなんと検査費、薬代等NTD20,000もかかったのだそう・・・。
彼女のような心優しい人と家族になれた事は、彼らにとってとても幸せな事だと思う。誰にでも出来る事じゃない。だからどうか・・・元気になって欲しいと願わずにはいられない。
そのあとに来たお兄さんが連れてきた患者さんは何と蜥蜴ちゃん。昨日からご飯をまったく食べてくれなくなったとのことで、血液検査をする事に。しかし先生すごい・・・本当幅広い動物を診ることが出来るんだなぁと改めて尊敬してしまいました。
今日出会ったみんなが一日も早く元気になりますように。。
※おそらくコメントを頂いても、しばらくはお返事できないと思いますので、一旦コメント欄は閉じさせていただきます。
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