台湾の音楽(というか大陸等のチャイナポップス全般ですね)については、私は旦那の影響を受けて好きになった人、多いです。
そんな中で最近旦那がよく聴いていて一緒に聴いている内に大好きになった歌手がいます。それが
林俊傑。
彼はシンガポール出身の華僑です。2003年に台湾でデビューし、たちまち人気に。
すごく有名な人にも関わらず、私はほとんど聴いたことがありませんでした。すごく失礼な事を言うと、彼のビジュアルもあまり好きではなかったから・・・・。汗
それが色々聴いてみると、曲や歌詞も去ることながら、彼の声は優しいのに力強く透明感があって、本当に素敵ではないですか。好きになったきっかけになった曲は、タイトルの「修煉愛情」という曲なのですが、ほかにもたくさん良い曲があります。ほかに特に好きなのは。。可惜沒如果とか不為誰而做的歌とかかな~。TWINSのアーサーとデュエットした小酒窩も可愛らしくて好きだけど^^
この「修煉愛情」という曲には、実は悲しいお話があります。先日JJ(林俊傑)が出演した中国のテレビ番組「誰是大歌神」の中でJJの口から語られていました。
JJがまだ中学生だった頃、JJの事を大好きでいてくれた同級生のXuさんという女の子がいたそうです。彼女とはすごく良い友達だったそうですが、まだ自分も幼かったし、その頃は彼女に対して恋愛の気持ち等は無かったそうです。(一度告白されたこともあったそうですが、そういう理由で恋人には発展しなかった)毎朝家まで朝ごはんを届けてくれるなど、彼女は本当にJJの事が好きだったようです。
そんな1997年12月のある日のこと、インドネシアで
シルクエアー185便の飛行機事故が起こります。インドネシアからシンガポールに向かう飛行機が墜落し、乗員乗客全員死亡したこの飛行機事故。ある日JJはこの事故を報じた新聞を見ていた所、とある写真を見て驚きます。それは亡くなった乗客の、持ち主がわからない物の一覧表の写真だったのですが、その中に自分の写真を見つけたからです。
その時に思い出したのです、過去に彼女にせがまれて自分の写真を彼女に送った事があったのを。
同時に彼女がずっと、自分の写真を肌身離さず持っていてくれた事を知ります・・・
すぐさま新聞社に電話をし、その写真は○○さんのものですと伝え、その写真は遺族の元へ返されました。(彼女の一家はこの飛行機事故で全員お亡くなりになっていた為、彼女の叔母様の元へ返されたそう)
その数ヵ月後の中学の卒業式の際、JJは担当教諭からひとつの封筒を渡されます。その中から出てきたのは他でもない、飛行機事故の遺品の中から見つかったあの写真。彼女の叔母からこれを彼に渡して欲しい、きっと姪もそれを望んでいるだろうからと担当教諭が預かったものでした。
写真の表面にはたくさんの細かい傷がつき、そして油と海の臭いがしたそうです・・・・
あの時の感情は永遠に忘れることは出来ない・・・と彼は語っていました。
この出来事はずっと今まで誰にも話さず、彼の胸の中にしまっていたのだそう。
そしてこの時の悲しく、悔やみきれない気持ちをこの歌の中に込めたと。
しかし毎回この歌を歌うとき、彼は必ず自分の感情に鍵をかけるそう。「そうでなければ、歌うことが出来ないから・・・」
「でも自分はこうして歌手の道を歩いていることに感謝しています。こういう話すことが出来ない、出来なかったことや、色々な感情を歌に込めて、皆さんと共有することが出来るから」
時に涙を堪えながら話すJJの姿を見ていて、
私、号泣です。。。。つД`) ゜。←年取って益々泣き虫に磨きがかかってる。汗
しかしあるんですね。。。こんな悲しいドラマのような事が・・・。
大事な友人を亡くすことはとても辛いことでしょう。それも自分にひたむきな愛情を向けていてくれた人。。こういうのってまた大人になればなるほど、深くなるというか・・・そんな気がします。
きっと今のJJの素晴らしい活躍を彼女は空から見守ってくれている事でしょう。
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