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鄭捷の死刑執行

2年前、台湾台北の地下鉄で無差別殺人があった。そのときの事は過去記事にも書いていたのだが、(過去記事はコチラ) 

 
 
 
 
その犯人である鄭捷(ゼンジェ)の死刑が昨夜8時47分に執行された。台湾ではトップニュースで報道された。 
 
 
 
 
 
 
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犯人の鄭捷(画像は蘋果日報よりお借りしました)
 
 
 
 
彼の死刑が確定したのは先月の22日、刑が確定してからわずか18日のスピード執行となった。その理由として法務部長である羅瑩雪氏は「社会への影響が大きく、民衆を恐怖に陥れた。この責任と罪は重く、迅速に執行するべきだと判断した」としている。 
 
 
 
 
 
こちらのスピード執行にもびっくりしたのだが、ニュースを見てさらにびっくりしたのが、死刑を告知されたのが何と当日の夕方5時だったということ!つまりは告知されて、約4時間後には死刑が執行されたという事である。(鄭捷の家族は執行された事をニュースで見て知り、驚いて弁護士に連絡をしたという記事があった。ちなみに最後に会ったのは母の日の面会時だったそうだ)
 
 
 
 
 
以前台湾の死刑制度についても取り上げた事があるが(過去記事はコチラ)、台湾の死刑は銃殺である。 
 
 
彼は臓器提供を希望しなかったため、直接心臓に銃弾を打ち込まれるという方法で処刑されることになった(臓器提供希望の場合は頭に打ち込まれる。) 
 
 
 
 
 
死刑執行の前に処刑場の机の上に準備された夕飯を3分の2ほど食べ、(控肉という豚肉の煮付けとおかずが3,4つほど入ったお弁当)、同じく出されたコーリャン酒とたばこには手をつけず、600mlのミネラルウォーターを飲み干し、刑にのぞんだそうだ。 
 
 
 
 
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(画像は蘋果日報よりお借りしました)
 
 
 
 
 
 
 
彼の最後の様子を立ち会った法医が語った。 
 
 
 
 
「死刑執行にあたり、死刑囚は痛みや恐怖を和らげるための麻酔を打つか打たないかを自分で決めることができます。彼は麻酔を打つことを希望しました。私が怖いのか?と聞くと、彼はただ黙って頷きました。私が“あなたに殺された被害者も痛かったはずよ”と言うと彼は何も答えませんでした。」 
 
 
「そして“遺族や被害者に何も言うことはないの?”と聞くと、一言だけ“もう法廷で言った・・・”と答えました」  
 
 
 
 
これね・・・私はちょっと違和感を感じました。みんなが関心を寄せている事とはいえ、最後の様子を、こんな風に法医の方がメディアに語ってもいいものなのかな?と。気持ちは分かりますが、こんな風にこれから死刑を執行される死刑囚にかける言葉としても、ちょっと酷なのではないのかなと・・・。
 
 
 
 
 
 
銃殺刑が執行されることを知ってから、友人(同房の友人だろうか?)に、「最後に父さんと母さんを抱きしめたい…」と語っていたとか。
 
 
 
8時47分、一発目の銃弾が彼の心臓付近に打ち込まれた。しかし彼はまだ動いていたため、2分後に2発目が。その後弱弱しくはあったがまだ脈があったため、8時51分3発目の銃弾が打ち込まれ、ついに絶命した。
 
 
 
 
 
本来新北市内の死体安置所に送り届けられる予定だったそうだが、こちらには空きが無く、急きょ中壢の安置所へ送り届けられたそうだ。 
 
 
 
その後、今日の午後まで鄭捷の家族からまったく連絡が無く、遺体はずっと安置所に置かれたままになっていたが、先ほどやっと鄭捷の父親から依頼を受けたという業者が安置所を訪れ、火葬等の手続きをしていったそうだ。これに対しネット等では、「最後まで責任から目を背けている!」「結局本当に悪かったのは鄭捷なのか?それとも彼をしっかり教育することが出来なかった両親なのか?」等と言った非難のコメントが書き込まれている。 
 
 
 
 
 
被害者の遺族のコメントで「今日まで彼(鄭捷)の両親からは一度も謝罪を受けていない」とあったので、そのような背景もあり、彼の両親は多くの非難をあびているのだと思う。 
 
 
 
 
 
 
2年前の事件で妻を亡くした男性は「今回の事が事件の抑制になることを強く願っている」と語り、また同じく息子を亡くした女性は「早めに(死刑を)執行してくれたことに感謝している。息子を亡くした悲しみは永遠に癒えないけれど、少し気持ちは楽になった」と語っている。 
 
 
 
 
 
 
 
今回についてはかなりのスピード執行だったが、日本でもこれくらいとまでは行かなくても、もっと早く執行していいのではないかと思う。  
 
 
 
日本だと長い人になると数十年執行されない人とかもいるけれど(台湾だと考えられない)、これだけ引き伸ばされたら、時には被害者の遺族の方が先に亡くなってしまうこともあるでしょうに・・・。 
 
 
とはいえ執行の約4時間前に知らされるというのは若干可哀想な気がしなくも無いがね(日本は前日ですから、いろいろ準備の時間があるから)。でもそれを言ったら殺された被害者の方たちなんてそれこそそんな猶予も無く、理由もわからないまま亡くなってしまっているわけだから、当然といえば当然ですね・・・。 
 
 
 
 
 
 
*******(5月11日PM7:50追記)****** 
 
 
りんご日報の記事によると、鄭捷の両親が知人に語ったところによると、「遺体安置所を新北市(私の家のすぐ近くです、ここ。汗)ではなく、わざわざ遠く離れた中壢にしたのはメディアが押しかけるから、せめて現地の人に迷惑をかけないようにとメディアを避けての事だったのに、まさかこんなに大きく報道されるとは・・・」と驚いていたという。 
 
また生前は、「息子のことはとっくに見放している・・・。もう何も期待なんかしていない」とも洩らしていたという。 
 
 
 
 
ちなみに早くて明日には火葬される予定だとのこと。
 
 
 
・・・・・実の両親の対応が、なんだかな・・・悲しいです・・・・。

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台湾太太日記(りんご日報)」カテゴリの記事

コメント

自分は罪の処罰に対しては、目には目をの考えです。死刑のスピードも日本はあまりにも遅い、なんで死刑囚を長期間手厚く面倒見なければいけないんだと思います。それも税金で!死刑制度廃止の国がありますが、とんでもない事だと思います。残酷だと言う人がいますが、何も悪い事をしなければ、なにもされない訳ですから、そこを考えてほしい、被害者の仇は誰がやるんだ、というのもあります。話しがかわりますが、動物の殺処分は反対です。動物はなにも悪い事をしていません。人間のエゴです。その両面を色々な人に考えてほしいです。

>やまだなりさん

コメント謝謝です^^

この間台湾でも死刑に賛成か否か?というアンケートの調査結果が発表されていましたが、大半は賛成、反対はごくわずかでした。当然私も死刑には賛成派です。だって死刑がなくなったら、絶対に犯罪率は上がるから。死刑にならないのならやっちまえという輩は絶対増えますよ。秩序は必要です。

それは分かっていますし、凶悪な犯人には怒りを覚えますが、死刑囚と対面したカウンセラーの本を読んだり、犯人の親の言動があまりにもひどすぎたりすると、これじゃあこうなっても(おかしくないのかも)と複雑な気持ちになるのも事実です。もちろんだからとって死刑肯定派には代わりはないのですが、どこでどう間違ってしまったんだろう?と色々考えてしまいます。その迷いが少し記事も出てしまったような気がしますね。

動物の殺処分には私も大反対です。その前に悪徳なペット業者を取り締まるなり、動物虐待などにはもっと重い刑をかしてほしい。今のところ法律では動物は物として扱われることがおおいですよね。あれはどうにも納得できないです。

はじめまして。台湾での執行方法を調べていてたどり着きました。
日本の場合はかなり執行数が少なく、法務大臣の就任時には死刑反対か否か、交代の際には何人の執行に判を押したか等が必ず報道されますが、近年に至るまで詳細な執行方法や執行場所は公開されませんでした。
私個人の勝手なイメージなのですが台湾の場合はかなりオープンに公開するのだろうと思っていてある意味そのとおりだったのですが、担当医が個人的な見解を述べた上それを対外的に発表したというのはかなり驚きました。。。

執行方法、刑の決定までの経緯、そもそも死刑は妥当な刑罰なのか等々検討すべき事項の尽きない事柄ではありますがどの事件においても亡くなられた方やご遺族には心から哀悼の意を表します。


ところで日本の死刑執行の告知についてですが、現在は前日ではなく当日の午前9時頃告知、10時頃執行とのことです。前日に告知したところカミソリ自殺を試みた事件があったことから1960年頃に変わりました。
告知から執行までのおよそ一時間、肉親等にももちろん会うことは叶いませんが被害者のことを思えば止むを得ないのでは?と思います。

>Easonさん

コメント謝謝です^^&初めまして。

台湾は日本に比べて、色んな情報がかなりオープンだと思います。日本だと問題になりそうだなぁと思う事も結構公開されたりしますしね。
日本は本当に死刑の執行が遅すぎてビックリします・・・。あとは死刑判決の数も台湾よりはずっと少ない気がします。とはいえ、現在の台湾の総統は死刑に反対派だそうで、彼女の任期中は死刑判決がかなり減るのではないかと言われているそうです。確かに最近の判決では1審死刑でもその後無期懲役に変わる判決がどうにも多い気がしますね。

通常担当医はこのような事を話すことは無かったと思うのですが、鄭捷のこの事件は台湾で初めての無差別大量殺人で、とにかく色々な方面から注目されていた事件でしたので、特別だったのでしょうね。とはいえ、このような事はやはり口外すべきではないと私は思っていますが。

日本は現在当日告知、その1時間後に執行となっているのですね!知りませんでした。教えていただき有難うございます。
『日本の女性死刑囚』だったかいう本に載っていた、戦後初の女性で初の死刑執行となった小林カウの事項では前日に告知されたとあったので今もそうなのかと思っていましたが、そのような前例があり、今では変わってしまっていたのですね。

殺された方は肉親に会う事はおろか、何も出来ないままその命を突然奪われた方がほとんどなわけですから、1時間前に宣告されたとしても、それは確かにやむをえないと思いますよね。。

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