火曜日から幼稚園が再開し、スムーズに行けていた息子。幼稚園から帰って来て、
『ただいまー。ねぇ、明日は幼稚園お休み?』
『いや、明日もだよ?』
『ええー、行きたくなぁい~』
なんてやり取りはあったけど、以前も普通にこういうやりとりはあったので、『ハイハイ、そうだねー』とさらっと流し、あまり気に留めていなかったのです。そしたら昨日の夕ご飯の時に突然、
『ママ、せーちゃん幼稚園に行きたくないの。本当に行きたくない。明日は行かない...行かなくていいって言って?ね?😭』
と言い、泣き始めたではありませんか。
慌てて、どうしたの?? どうして行きたくないの? お友達と喧嘩したの? 何が楽しくないの?
色々聞いても要領を得ない答えしか返って来ない。 というわけでパパにも一緒に聞いて貰うことにした。
『どうしたー?せーちゃん』
『......😔』
『話してごらん。心配しなくていいから。』
しばらく長い沈黙の後、
『せーちゃんね、数字のお勉強が嫌なの。先生怒るから』
『ああ、そういう事か…💦』
『何?どういう事?』
『いや、今週から幼稚園で数字のお勉強が始まったらしいの。で、昨日迎えに行った時に先生から“4つ以上の物を数えている時、まだ時々間違っている事があるので、なるべく家でも練習するようにしてくださいね”って言われたんだよね。』
『今日はみかん(の紙)を数えて切ったんだけど、出来なくて叱られたの』
『出来ないからって叱られるって事は無いと思うし、きっと先生も間違ってるよって事を言ったんだと思うんだ。だけど中国語って怒ってるように聞こえるから💧先生、話すのめちゃくちゃ早いし。それで叱られてるって思ってるんだと思う。』
『間違えたっていいんだよ。せーちゃん、まだ幼稚園再開したばかりで中国語を忘れちゃってるから、分からなくて当然なんだから。』
『だけど怖いもん・・・』
『先生きっと怒ってるんじゃないよ。勉強し始めたばかりの事が分からないからって、そんな怒ったりしないよ。これは違うよって言ってくれてるんだけど、中国語だと怒ってるように聞こえるのかもしれないね』
『中国語嫌い。分からない。』
『パパが今こうして話しているのも中国語だけど、パパや●●くん(大好きなお友達)のお話は分かるんだよね?』
『うん、分かる。』
『そうだね、先生話すの早いもんな。 (私に向かって)明日先生に状況をちゃんと話した方が良い。今は去年幼稚園に入園したばかりの頃の状態に戻ってるわけで、中国語を理解するので精いっぱいなのに、数字なんてまだもう少し経たないと無理だよ。俺が迎えに行った時にでも話をするから』
と言ってくれて、とりあえずせーちゃんも落ち着きを取り戻した。
さて翌朝、やはり朝から行きたくないとぐずるせーちゃん。
『こうなって普通の反応だよ。大丈夫。今日ちゃんと話をしてくるから』と出勤していったパパ。私の方は今日は幼稚園に送り届けるまでとことん付き合おうと『早く』等等は一切言わず、『そうだねぇ』『これはどう?』『昨日作った義勇さんのクッキー食べたら勇気が出るよ。食べてから行こうか』等等、鼓舞&宥めつつ、どうにか抱っこでバス停まで連れて行きバスに乗った。
でもバスの中でも『やっぱり行くの嫌だ』と涙を浮かべる息子。
なんとか抱っこで幼稚園の靴箱までたどり着いたが、『嫌だ。帰りたい』と言う。
これはもう、今日のお迎えまで待たず、一刻も早く話してあげるべきだなと思い、
『ママが今から先生とお話するよ』
『ホント??』
『うん、本当だよ。だから心配しなくても大丈夫だから』
というと、うんと言い、自分で歩いてくれた。先生を呼んでもらうよう入り口の当番の先生に伝えると担任の先生2人の内、A先生が出て来てくれた。
というわけで、昨日の状況から先生に話すと、
『そうだったんですか。そうよね、2カ月も休んだら忘れちゃうよね。せーちゃん、心配しなくても大丈夫よ。ちゃんとB先生には先生が話してあげるから。何も心配する事ないのよ。一緒に中に入れるかな?』と息子に声をかけてくれ、せーちゃんも『うん』と言って先生と手を繋いで中に入って行った。よろしくお願いします、と頭を下げて幼稚園を後にする。
幼稚園側も中国人や、ベトナム人とのハーフ(家庭では中国語中心だったらしい)の子を受け入れた経験はあっても、全く中国語を話せない子を受け入れたのは初めてだから、やっぱりなかなか理解しづらい部分があるのだと思う。
やはりこういう点に関しては、幼稚園に丸投げせずに、ちゃんと自分達で気づいた時は伝えていかないといけないんだなと改めて思った。
パパさんに『こういう状況だったから、私から話したよ』と連絡すると、『うんうん、良かったよ。せーちゃんの前で話したことで“ママは自分の味方なんだ”って事をせーちゃんも感じたと思うし、それって自信もつくし、大きな事だと思う。だからって分からないからとずっと甘んじていいわけではないし、自分達もせーちゃんも少しずつ努力はしていかないといけないよね』という話をして。
『あれ頑張れ、これ頑張れって言いすぎなくていいよ。もう十分頑張ってるんだから。他の子は中国語だけで良いところを、せーちゃんは二か国語を理解しなきゃいけない、それだけでも十分頑張ってる。』
と。
そうなんですよ、私は鼓舞したり励ます事は頭にあっても、先生に伝えるって事までは頭に無かったのです、恥ずかしながら。
もちろん頑張る事も大切だし、必要なこと。だけど、大丈夫だよって心の底から安心させてあげないと、子供だって頑張れないわけで。
そこをパパに言われるまで気づかなかった。 その点、パパさんはいつも一歩引いてみてるし、元々冷静なので、私が気づかない事にも気づいてくれるから本当に助かってる。
逆に言うと、パパが気づかない事を私が気づく事もあるわけで。
『それにしても、今の子供って幼稚園でも勉強勉強で可哀想だよな。俺なんて幼稚園には遊びに行ってた記憶しかないけど、それなりにちゃんとした学校行けたんだからなんとかなるもんだよ。幼稚園での内容なんてそんなに重く考えなくていい。だめならまた他の方法だっていくらでもあるんだから。
そもそも勉強しろだの、やれだの人から言われて身につくもんじゃない事はちぃが一番分かってるでしょ?親からどれだけ言われても全く勉強しなかったって自分で言ってたじゃないか。笑』
と言われ、返す言葉もございません。苦笑
こっちで仲の良い日本人の友達にも朝からこういう事があって、と聞いてもらい、彼女の経験なんかも話してくれて、私の気持ちも落ち着いた💦
本当子育てって、一人じゃ無理だ。家族や友達、先生の支え無くしてはとてもやっていけないとつくづく思う。
息子は今日、どんな顔で帰って来るかなぁ
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