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ネット社会の怖さを目の当たりにしたニュース

先日とあるFBのコミュニティに投稿されたとある内容。それはダウン症の息子さんを持つ、父親が書いたものだった。 

 

 

数日前に息子さんが「おじいちゃんとおばあちゃんに買ってあげよう」と学校帰りに鹹酥雞(台湾風唐揚げ)のお店に行った(見た感じ中学生くらいの子だと思う) 

ところがオーダーを済ませてすぐ、財布を持って来ていない事に気付き、お店のオーナーに「すみません、財布を忘れてしまって」と伝えたそうな。するとオーナーは「もう揚げ始めちゃってるよ!どうすんの!」と怒鳴り、「お金がないなら警察に連絡する!」とその場で警察に通報。 

通報を受けて少年の母親が急いで駆け付けるも、オーナーの態度が非常に悪かったらしい。母親が「お金がないというのなら、親に連絡させるなりすればいいじゃないですか。すぐに警察を呼ぶなんて…。少しくらい待ってくれても」と訴えると、「忙しいのに、そんな余裕あるわけないだろ!」と返されてしまったそうな。息子さんは全身を震わせてショックを受けている様子で、「もう外出したくない、買い物に行きたくない」と言い、息子は心に深い傷を負った、という内容だった。 

 

 

 

これに対し多くの人が大激怒。『自分も店をやっているが、40元くらいで通報なんてありえない」「自分なら次に来た時でいいよと伝える」「こんな40元くらいで子供を怒鳴りつけ、警察に通報するなんて、どういう事だ」「この店には二度と行かない!」とどんどんヒートアップ、またこの両親はその店の名前まで晒していたため、その書き込みを見た人がお店に電話をかけたり、グーグルマップの評価に書き込んだりと、収拾がつかない状態になってしまったのである。 

店側はその日に警察に相談したそうだが、攻撃が止む事は無く、休業を余儀なくされてしまったという内容だった。 

 

これについて、「自業自得だ」「子供にこんな態度、ありえない!」「40元ぽっちで全てを失ってしまってざまぁみろだ」「真心も何もあったものじゃない」「こんなお店つぶれて当然だ」とコメントが大部分を占めているような状態である。 

 

 

でも私はこれを見て、なんだか気持ちが晴れない。誰もその場でそのやり取りや状況を見ていない訳で、その子の両親が書いた文章だけを鵜呑みにしここまでヒートアップし、店を大勢で攻撃するというのは明らかにやり過ぎだと思ったのだ。 

  

 

確かにたった40元くらいで警察呼んだり子供を、ましてや障害のある子を怒鳴るなんて、オーナーもやりすぎだとも思う。でも店側からすればたかが40元、されど40元であろう。

話がつかないから警察を呼ぶ、という対処も間違ってるか?と言われたら、自分たちで解決できない事なら警察に入ってもらう、という流れが間違ってはいないわけで。 

 

 

その時の状況を一方的に書いた両親の書き込みだけで、それを鵜呑みにし、信じ込んで攻撃する人がこんなにも多くいるのだという事がとても怖くなった。 

 

第三者がお店をそこまで攻撃し、休業まで追い込むというのはどう考えても明らかに度を越えている気がする… 

 

 

実際の状況が分からないのだから、中立的な立場でもう少し冷静になるべきなのではないだろうか。こんな事を書いたらきっと私が総攻撃されるんだろうなというくらい、この件についてはものすごい攻撃的かつ辛辣なコメントが並んでいて、私のように『でもオーナーにも事情があったのかも』的な事を書いている人には、ものすごい勢いで噛みついている人もいて、ネット社会って怖いな…と改めて思った次第である。  

あまりにも店側を攻撃する意見が多いので、「私がおかしいのか?💧」と思い主人に話すと、「ああ、あのニュースね。あれは明らかに一方の言い分を皆信じすぎてて、状況が分からないのにやりすぎだと思ったよ。みんなもっと冷静になるべきだよな。あっという間に広まり、顔が見えないからという事でものすごい事を書いている人もいる。ネット社会の怖さだよね。」と言っているのを聞いて、正直ホッとした。

 

この両親もわざわざ店名まで晒してこんな事を書きこむという事は、みんながこれを見て攻撃するという事を当然踏まえての事だろう、と主人は言う。私もそう思う。自分の子供を傷付けられた事は同じ親として悲しいし同情もするが、世間を味方につけて、ここまで色んな場所に書き込み、拡散するというやり方はどうなんだろうと正直思う。  

 

結果、お店は休業(主人はもう営業できないだろうという)に追い込まれた。これで両親は満足なのだろうか?

 

 

正義感も度を過ぎると、それは正義とは言えなくなるのではないか。何だか集団いじめのような光景を見ているようで、このニュースが目に入ると心がとても重たくなる私である。

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コメント

ちぃさん こんばんわ

僕も同感です ネット社会の怖さですね

確かに母親側の言い分ももっともですが ちぃさんの言うとおり現場を見てた訳では
ありませんから 実際の状況はどうだったのか もしかして子供側に問題はなかったのか
冷静に判断するべきところです

「判官びいき」といいますが 店主=強者 障害のある子供=弱者の目で見るから
横暴な店主と可哀想な子供の図式ができてみんなが店主の敵になるわけですよね

これではフェアな意見が出るはずがありません

集団心理も働いて一方的な攻撃の的になったのでしょう

SNSの弊害かもしれません

ちょっと深呼吸して「はて どうなんだろう?」と考えて発言しないといけないと
思います

長くなって申し訳ありません 長野のキアヌ・リーブスことねんざ6号でした

>長野のキアヌ・リーヴスことねんざ6号さん🤭

コメント謝謝です^^

正義感が強いという事は本来良い事なのですが、度を過ぎるとそれはちょっと違うものに変わってしまう気がします... 
あまりにも中立的な立場で考えた方が良いという意見が少なく、みんな揃って店側を攻撃するコメントで溢れていて恐ろしいです...
日本人に比べて良い意味でも悪い意味でも台湾人は熱いので、人種なのか何なのか...これが日本ならみんなどういう反応だったのかなと考えたり。そんな事意味のない事なんですけれど。

これで万が一店主が自殺でもしたらみんなどう思うんだろう?それでもざまぁみろと思うのでしょうか。今の流れを見ると、そう思う人が多いような気しかしなくて...集団心理なのかもしれないですが、ここまでくると狂気じみてるなぁと。

ご両親の文面も一見すると『子供が傷つけられて悲しい』というスタンスなのですが、それならわざわざ店名を公表する理由ってなんなんでしょう。店名を出せばみんながその店に対し非難を向ける事は誰が考えても分かるはずです。それを敢えてするってどうなのかな。。。

考えれば考えるほどモヤモヤするし、このニュースのコメントを読んでも、気分がどんどん落ちるのでもう見ないようにしています。ここまで気分が悪くなったニュースは久しぶりかも。でもねんざ6号さんのコメント見て、何だか救われた気持ちです。有難うございますTT

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