先日日本から20冊ほどの本を持って帰ってきたわけですが、ほぼ読み終わり、残り1冊になってしまいました・・・。ううう、悲しい(ρ_;)
「凶悪~ある死刑囚の告発~」もその持って帰ってきた20冊の内の1冊だったのですが、久しぶりにこんなに面白い本読んだかもってくらい、夢中で読みました。
(あらすじ)
人を殺し、その死を巧みに金に換える“先生”と呼ばれる男がいる―雑誌記者が聞いた驚愕の証言。だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所に収監中の殺人犯だった。信じていいのか?記者は逡巡しながらも、現場を徹底的に歩き、関係者を訪ね、そして確信する。告発は本物だ!やがて、元ヤクザと記者の追及は警察を動かし、真の“凶悪”を追い詰めてゆく。白熱の犯罪ドキュメント。
この本から、事件が動き始めた!
「他にも人を殺しています。警察はそのことを把握していません」。死刑判決
を受けた男・後藤良次が、獄中で衝撃の自白を始めた。被害者は複数人、そして
首謀者はまだ娑婆にいる----はたして、奴の話は真実なのか!?
告白を受けた雑誌記者は独力で現場を歩き、関係者への取材を開始した。やが
て、明るみに出てきた衝撃の事実とは......法治国家・日本の暗部を抉りだし
て、ついに警察をも動かした迫真の取材記録!
(Amazon HPより)
これ、随分前に「奇跡体験アンビリバボー」でも取り上げられた事があって、こんな小説のような事が現実に起きるなんて・・・とかなりショックを受けました。この本を元に2013年に映画化された「凶悪」
まず内容もさることながら、出ているメインの役者さんが、山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキーという事でかなり期待していましたが、期待を裏切りませんでしたよね。特にピエール瀧氏の演技がめちゃくちゃ怖い!!
ちなみにピエール瀧氏が演じた後藤良次死刑囚の本当の顔はこんな感じ。
↓は、先生と呼ばれたリリー・フランキー氏が演じた三上静男
もし、後藤良次死刑囚が告発をせずに、また新潮の記者である宮本太一氏がこれを記事にすることがなかったら、一連の事件はずっと闇に埋もれたままだったわけです。怖いなぁ・・・
映画は実際の事件を元に作られていますが、主人公である記者やその家庭背景などはフィクションです。
また映画では後藤は三上に騙され、自らの手で可愛がっていた舎弟を手にかけてしまい、それを恨んで告発した事になっていますが、実際には後藤が捕まったあとに三上に自分の舎弟である藤田の面倒をみてくれるよう約束していたにも関わらず、三上は約束をそでにし結果、生活能力の無かった藤田は自殺をしてしまい、それをどうしても許せない後藤が告発した事から事件を告白しようと決心したのでした。
しかし被害者殺害の内容等は、後藤が告発した内容を忠実に再現していて、見ていてすごく辛くなります・・・。でもそれ以上に内容が良かった。オススメです。
2本目は「冷たい熱帯魚」。こちらは以前埼玉で起きた「愛犬家連続殺人事件」を元に作られた映画です。
事件の内容が内容だっただけに(被害者たちを殺して肉片を細かく切り刻み、川に遺棄。骨は灰になるまで焼却)、内容は結構グロいだろうとは予想していましたが、まぁ予想以上でしたよね・・・グロかったわぁ・・・汗 あれ、人によっては絶対気持ち悪くなると思う。
ちなみに埼玉愛犬家殺人事件の概要は
コチラ (※wiki)
こちらも殺人鬼を演じたでんでんさんの演技がすごかったですね・・・。血みどろになりながら、妻と浴室で笑いながら楽しそうに遺体を刻む様子なんてもう・・・・汗
最初出てきた時はあんなに人当たりの良いおっさんという感じだったのに。
とはいえ、実際のモデルとなった関根死刑囚も表面はすごく付き合いやすい感じだったらしいので、そういう意味ではよく再現されているのかも。
こちらは「凶悪」の映画と違って、フィクション色が結構強い印象です。殺害方法等は再現されていますが、主役も架空の人物だし、エログロに重点置いた?ってイメージが強いかな。
あとは実際の関根死刑囚は犬を扱う商売でしたが、映画では熱帯魚になってました。
「凶悪」の方はいつか機会があったらもう一度見てみたいと思うけど、「冷たい~」の方はグロすぎて、もういいやって感じです。苦笑
ただ元ネタになった事件「埼玉愛犬家連続殺人事件」に関しては、共犯者の2人が本を書いていて、それを読みたいと思っていたらば・・・
という値段がついちゃってて、とても買えない(TT)
この2冊、絶版になってるんですが、プレミア?がついているようで、アマゾンの中古で6000円~8000円とかになってるんですよ!!!文庫ですよ?!買えるかーーー!!!!!!!
というわけで、復刊ドットコムに投票してきました。再版してくれないかな~。読んでみたい。
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