凱凱(カイカイ)虐待死事件
ここのところ連日報道されている、このニュース
見れば見るほど胸糞悪すぎて、吐きそうになる。これまで台湾でも何度もこういう子どもの虐待死事件は起こっていたし、そのたびにものすごい憤りを感じるわけだけど、これはもう内容が酷すぎて。でもこれは絶対に多くの人に知ってもらうべきだと思うし、絶対に忘れちゃいけないことだと思う。今回はかなりショッキングな内容なので、苦手な方はここで回れ右をお願いします。
ざっと事件までの流れは以下のとおり。
2022年1月、凱凱(カイカイ) の母親はカイカイを妊娠中、服役を控えていたため、児童福祉連盟が介入、カイカイは生まれた後、新北市社会局が短期保育の保母を手配し、一時的な養子縁組を開始。
2022年5月、児童福祉連盟が実母と初めて引き継ぎを行うが、その後実母は音信不通になる。
2022年6月~2023年6月、短期保育の保母から、祖母が雇った周さんという保母さんに預けられる(裁判所が親権を母から祖母に移すことを決定)
祖母が養子縁組の意向を示し、児福連盟が手続きを引き継ぐ。社会福祉センターは、オムツ、ミルク、月7000元の支援を9月まで提供。
2023年9月1日 祖母は前述の周さんという保母さんに継続して預けたいと希望するが、補助金の資格が合わず却下される。代わりに、劉という保母を紹介される。
この劉が後にカイカイを虐待死させることになる犯人です・・・
周さんのところにいた時のカイカイは本当に幸せそうで、よく笑い、その時のカイカイの写真はどれも笑顔で幸せそう。
それが劉に預けられて以降、カイカイの写真にはアザ等が目立つようになり、表情も明らかに暗くなり、笑顔がないのが見て取れる。
劉に預けられて以降、祖母及び前保母の周さんは劉に対し、カイカイの近況写真を送るよう要望し、面会も希望。面会は風邪を引いているからという理由で断られ、写真が社会福祉局より送られてくるが、以前より痩せ、髪が薄くなっており、額にぶつけたようなアザも見られたが、劉は公園でぶつけたと説明。台北社会局が自宅を訪問するが、問題なしと判断される。
こんな感じで何度か祖母や周さんが心配して問い合わせするも、ソーシャルワーカーも「アレルギーだから」「食欲がないだけ」「ぶつけただけ」等と訪問面会にまったく応じず。
2023年、カイカイが呼吸困難で病院に搬送されるが死亡。頭蓋骨陥没、尻の変形、歯の欠損、爪全て抜けていたなど、明らかな虐待痕あり。劉姓保母の保育資格が停止される。台北市社会局が児童虐待として正式受理。
2024年1月~、検察と警察が調査開始。劉姉妹が交代で虐待していたことが判明。爪を剥ぐ、腐った食事を無理やり食べさせる、ミイラのように縛る、生殖器を火で炙るなどの虐待。検察が劉姓保母の拘束を請求。
カイカイの全身に残された重篤な傷は全部で42箇所。その内容は目を背けたくなるほど凄惨なもので、解剖、鑑定を行った法医がメディアのインタビュー中に声を詰まらせ、また裁判で証言を行った際には涙を流していたといいます。
「何度も子どもの虐待死の事件の解剖を担当したが、これほど凄惨なものは初めてだった。亡くなる1ヶ月半前は大人ですら耐えられないような痛みに襲われていたと思う。特に生殖器の傷は目を背けたくなるほどだった」と。
また、ここ数日新たに報じられたニュースでは、精神科医の「写真や映像を見て確信した。まだ1歳半にもかかわらず、この子は抑うつ状態に陥っていた」との証言もあり、カイカイがいかに過酷な日々を強いられていたかがよく分かります。
カイカイに虐待を行っていたのは劉という保母とその妹とのことでしたが、劉の家族も関わっていたのではないかという疑惑も出ているようです。
右下の二人が悪魔の保母姉妹
漢字ですが、なんとなくカイカイの受けた虐待内容が読み取れるかと思います・・ 詳しくは書きませんが、およそ人間の所業じゃない。
↑の上の4枚がカイカイの写真ですが、左2枚が前保母周さんの家で撮られたもの、右2枚が劉姉妹に預けられている時に撮られたものだそうですが、一番右の写真、分かります?両手の指全部に絆創膏が巻かれているんです。この時カイカイの爪はすべて剥ぎ取られていたんですよ。
虐待に対し明らかに気づいていながら、劉姉妹をかばうような工作をした陳というソーシャルワーカーに対しても世間の怒りは向けられています。
また事件当時、劉家でお手伝いさんをしていた女性がアメリカから来台し、当時の様子を証言したそうです。
そもそも子どもが嫌いなら、なんで保母になんてなるの?1歳半の子に対し、よくもまぁこれだけ凄惨なことができるものだわ。できるなら同じ目に遭わせてやりたい。本当にこいつら人間じゃない。
これまで台湾では虐待死に対し死刑判決が出たことはありませんが、今回世間の怒りは凄まじいので、台湾初虐待死に対し死刑判決が出るのではないだろうか?と思っています。ていうか出てほしい。こんな悪魔、絶対世に放っちゃダメです。
それにしてもカイカイの周りの大人がクズ揃いで、もう本当に可哀想で。
おばあちゃん、それに前保母さんの周さんはきっとカイカイを大事に思っていたのでしょう。だけど実父母がまずクソだし(父親は母親の妊娠に気づいてから失踪したらしい・・・)、ソーシャルワーカー、後に預けられた劉姉妹。そもそもそれぞれの機関も問題ありだし。台湾の法律にも問題あり。
というのも、前保母の周さんはカイカイを自分の養子にしたいと申し出たんです。だけどダメだったの。それは台湾の法律では「独身者に養子縁組はできない」というよく分からんもののせいだったらしい。
なんじゃ、その訳分からん法律は。子どもがいるから大丈夫、子どもいないからダメ、結婚してるから大丈夫、結婚してないからダメ。
意味わからん。
現に今回カイカイを虐待死させた劉は2人の子どもがいるし、カイカイを我が子のようにかわいがっていた周さんは独身の女性。
もうこんなクソみたいな法律は廃止するべき。そのせいで一人の可愛い、なんの罪もない子どもが苦しみ抜いて殺された。国のせいでもあるのよ、これは。
これで死刑判決でなかったら、心底台湾の法律に失望する。カイカイの無念をなんとか司法に晴らしてほしい。
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